そして彼は、「ジャッジャジャーン」と口でファンファーレを言いながら、机の上の箱からAの巾着を
出してくれたそうだ。
道に落ちていた巾着を拾って届けてくれたのは・・・
Aが驚いていると、近所のおばあさんが散歩中、道に落ちていた巾着を拾って届けてくれたらしい。
おばあさん曰く、「小さい子供にとっては、これが宝物かもしれないから」
まさにその通りだった。Aは目の前にある巾着が信じられなくて、また号泣してしまったらしい。
「それ以来、落とし物は交番に届けることにしてる」
Aはそう言った。
次の日、母親と一緒に拾ってくれたおばあさんにお礼を言いに行ったそうだ。
おばあさんはお礼を言いに来たAをしきりに褒めてくれて、孫にお年玉にあげる際に買って余ったからと、
キティちゃんのポチ袋をAにくれた。
交番に着いて財布をお巡りさんに渡した後に入ったスタバで、Aはその時のケロッピとキティちゃんの
ポチ袋を、財布から大事そうに出して見せてくれた。
彼女はにこにこしながら、「今の彼氏、そのばあちゃんの孫」と言った。
なんか、繋がってるんだね。人って。
あ、蛇足だけど、キティちゃんのポチ袋は、おばあさんがAの彼氏のために買ったもの。
彼、当時大好きだったらしいww
-終わり-
いかがでしたか?
皆様はどう思われましたでしょうか?
もしよろしければ、ご意見ご感想よろしくお願いいたしますm(_ _)m
出典元: いい人・やさしい人のお話
小学校に入る前だから昭和36年頃か、道端で10円拾ったので交番に届けた。「偉いなあボク!」と頭を撫でられて鉛筆を一本貰った思い出がある。
昔々のことです。私は電車に乗っていた時にカバンを拾いました。自分の降車駅の駅事務所に届けました。「わかりました。ありがとうございます。」と受け取ってそれだけ。名前も連絡先も何もしともんされませんでした。当然カバンの中身を確認することもなく。もし、現金が入っていたら?落とし主が現れなかったら?私には何の権利もなかったのか?駅員のポケットに入って終わりか?鉄道会社の収入になるのか?すっきりしない思い出です。それ以来駅に届けることはありません。降車してから交番に届けるようにしています。